【中央競馬】凱旋門賞、日本馬2頭は38戦未勝利の壁に挑む 本命は海外1番人気ダリズではなくモルティーズクロス
日本時間10月4日23時05分、パリロンシャン競馬場で第105回凱旋門賞(GI・芝2400m)が行われる。前年覇者ダリズが海外ブックメーカー1番人気だが、48年ぶりとなる牡馬連覇の壁は厚い。同コース実績十分の2番人気モルティーズクロスに注目する一方、宝塚記念連覇のメイショウタバルら日本馬2頭は「38戦未勝利・2着4回」という高い壁への挑戦となる。
なぜ期待値が高いのか
レース概要
第105回凱旋門賞(GI・芝2400m・右回り)は日本時間10月4日(日)23時05分、パリロンシャン競馬場で発走する(現地時間16時05分)。総賞金500万ユーロ(約9億2,000万円)、1着賞金285万7,000ユーロ(約5億1,000万円)という欧州最高賞金クラスの一戦に16頭が出走。調教国別では英5頭・仏4頭・愛4頭・日本2頭・独1頭という顔ぶれで、JRAでも単勝・複勝・馬連・ワイド・馬単・3連複・3連単の7式別が発売される(独立プール方式のため日本国内オッズは海外ブックメーカーとは別建てとなる)。
海外1番人気ダリズ:48年ぶり連覇の壁
海外ブックメーカーオッズ(10月1日時点)では、前年覇者ダリズ(1番、牡4、2.75倍、仏F.グラファール厩舎、M.バルザローナ騎手)が1番人気。今季はフランス国内でガネー賞・イスパーン賞・フォワ賞を無傷で勝ち、唯一の敗戦はプリンスオブウェールズS3着(陣営はウイルス性不調と説明)。ただし牡馬の凱旋門賞連覇は1977・78年のアレッジド以来48年間例がなく、歴史的なハードルは高い。
2番人気モルティーズクロスは死角が少ない
モルティーズクロス(14番、牡3、5.50倍、英W.ハガス厩舎、T.マーカンド騎手)は7戦5勝2着2回とほぼ崩れたことがなく、同じロンシャン芝2400mで行われるグランプリドパリをハナ差で制覇、さらにグレートヴォルティジャーS(斤量5ポンド増)も2馬身差で快勝しており、陣営は「おそらくキャリアベスト」と評価している。唯一の敗戦は重馬場のダービーのみで、速い馬場を望む今回の陣営コメントとも一致する。長雨の影響が薄れ、良〜やや軽い良馬場が見込まれる枠組みは同馬に有利に働きそうだ。
3番人気カルパナは得意の良馬場に回復
カルパナ(9番、牝5、8.00倍、英A.ボールディング厩舎、C.キーン騎手)はキングジョージ6世&クイーンエリザベスS、ヨークシャーオークスを制した実力馬で18戦9勝。昨年の凱旋門賞は不良馬場で7着に終わったが、今回は得意の良馬場寄りに回復する見込みで巻き返しが期待される。
日本馬2頭:38戦未勝利の壁
日本馬は宝塚記念連覇中のメイショウタバル(5番、牡5、34.00倍・海外11番人気、武豊騎手が自身12度目の挑戦)と、阪神大賞典(芝3,000m)勝ちでスタミナを証明したアドマイヤテラ(4番、牡5、51.00倍・海外13番人気、凱旋門賞2勝のC.デムーロ騎手)の2頭。しかし日本調教馬は過去38戦で未勝利、2着4回という高い壁に阻まれ続けている。メイショウタバルは前哨戦を使わないぶっつけ本番での参戦、アドマイヤテラはスタミナ面を評価されての参戦だが、いずれも海外ブックメーカーの評価では中位人気にとどまっている点は正直に受け止めたい。
期待値の視点:独立プール方式の過剰人気リスク
JRA発売は「独立プール方式」であるため、海外オッズと国内オッズが別建てになる。知名度の高い日本馬や武豊騎手への応援買いが集中すれば、海外の評価(11番人気・13番人気)よりも国内オッズの方が大きく短くなる=過剰人気になる可能性がある。海外の評価が高いダリズ・モルティーズクロス・カルパナを中心に据えつつ、日本馬は「夢」を乗せた一口として無理のない範囲に留めるのが現実的だろう。1番人気ダリズにも48年ぶりの連覇という高いハードルがあり、実力上位馬が複数拮抗する一戦であるため、期待値ランクは「中」と判定する。
チェックポイント
- ・発走は日本時間10月4日(日)23時05分、パリロンシャン競馬場・芝2400m。JRAでも7式別が発売されるが独立プール方式のため海外オッズとは別建て。
- ・海外ブックメーカー1番人気は前年覇者ダリズ(2.75倍)。今季フランス国内無傷も、牡馬の連覇は1977・78年アレッジド以来48年間例がない。
- ・2番人気モルティーズクロス(5.50倍)は同コース同距離のグランプリドパリ勝ち馬で、速い馬場・自己ベスト評価のグレートヴォルティジャーS快勝など死角が少ない。
- ・3番人気カルパナ(8.00倍)はキングジョージ&QES・ヨークシャーオークス勝ち馬。昨年は不良馬場で7着も、得意の良馬場に戻り巻き返しに期待。
- ・日本馬はメイショウタバル(海外11番人気・武豊騎手)とアドマイヤテラ(海外13番人気・C.デムーロ騎手)の2頭。日本調教馬は過去38戦未勝利・2着4回という高い壁に挑む。
- ・独立プール方式のJRA発売では、日本馬・武豊騎手への応援買いで海外評価より過剰人気になりやすい点に注意したい。
予想印
- ・本命:モルティーズクロス(同コース実績十分、速い馬場向き、ここまで大崩れなし)
- ・対抗:ダリズ(連覇の壁はあるが、今季無傷の実力は本物。崩すにはリスクを伴う)
- ・穴:カルパナ(得意の良馬場に回復。上位人気3頭からの組み立てで厚みを持たせたい)
- ・夢枠:メイショウタバル・アドマイヤテラ(日本馬2頭。過去データ上は上位争いに割って入るのは簡単ではないが、連勝のご祝儀枠として少額で)
- ・ワイド・3連複:モルティーズクロス-ダリズを軸に、カルパナ・サンダリングオン・ダイヤモンドネックレスへ流す組み立てで上位人気の拮抗に備える
過去実績
| 日付 | 数値 | 結果 |
|---|---|---|
| 2025年(第104回) | 1着ダリズ(牡3、仏F.グラファール厩舎) | 2着ミニーホークとハナ差 |
| 2024年(第103回) | 1着ブルーストッキング(牝4、英R.ベケット厩舎) | 牝馬が優勝 |
| 2023年(第102回) | 1着エースインパクト(牡3、仏J.ルジェ厩舎) | 3歳馬が優勝 |
総括
海外ブックメーカーは前年覇者ダリズを1番人気に推すが、牡馬の連覇という48年来のハードルを踏まえると、同コース実績十分で死角の少ないモルティーズクロスに妙味を感じる。メイショウタバル・アドマイヤテラの日本馬2頭には大いに夢を見たいところだが、過去38戦未勝利というデータは重く、JRA独立プールでの過剰人気には注意しつつ、上位人気馬を中心とした組み立てが期待値の観点では現実的だろう。
情報源
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